ALL DIFFERENTという会社が、2025年入社の新入社員3933人の意識調査したらしい。

その報告書によると、今年の新入社員たちは、驚くほど「やる気度が高い」という。88.1%。この9年間で最高の数字だ。しかし、彼らの心の中には、ある種の奇妙な変化が起きている。かつて、若者たちが仕事に求めた「自分を成長させたい」という、あの純粋な渇望が、どういうわけか静かに後退しているのだ。2017年以降、その割合は最低を記録し、「自身の成長につながる仕事」を望む声も、2020年から減少し続けている。まるで、誰もが同じ夢を見ていたはずなのに、突然、それぞれが別の夢を見るようになったかのように。
では、彼らは一体何を求めているのか? 自分が成長するために必要なものとして、6割以上が「仕事を通じた成功体験」を挙げている。それは、具体的で、切実な願いだ。
スキルアップもまた、仕事そのものを通じて果たしたいと考えている。そして、社会人1年目で身につけたいのは、何よりも「ビジネスマナー」。それは、新しい世界への扉を開くための、最初の鍵のようなものなのだろう。
理想の上司像も興味深い。半数以上が「間違いを指摘して正してくれる」上司を求めている。男性は特にその傾向が強く、女性は「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる」上司を望む声が高い。
専門家たちは、この新しい世代を「タイパ世代」「経験前学習世代」と呼ぶ。彼らは、まるでスマートフォンの画面を操作するように、正解への最短ルートを探し、効率よく成功を手に入れたいと願っている。だからこそ、新入社員を育てる企業側には、新しいアプローチが求められる。単に仕事を任せるのではなく、その仕事の「目的・意義」を共有し、困難が予想されるポイントを事前に伝える「つまずきワクチン」を打つこと。そして、最後に「やってもらえますか」と問いかけ、彼ら自身に「自己決定」の機会を与えること。それはまるで、未熟な苗木に、成長のための栄養と、自ら根を張るための自由を与えるようなものだ。
この調査が明らかにするのは、新しい世代が、静かに、しかし確実に、仕事というものの意味を変えつつあるということだ。彼らは、自分たちの流儀で、人生という名の旅を続けていくのだろう。そして、その旅路がどこへ向かうのか、それはまだ誰にも分からない。
参考:新入社員意識調査2025(3933人が考える成長に必要なもの編)(『日本の人事部』2025/06/23)https://jinjibu.jp/
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・・。・。・・。・
記.杉浦(動画制作)
働きがいを生きがいに!
動画×WEBで求人を変える
株式会社フィルムガーデン
[知多半島スタジオ] 本社
知多半島の大府市にある動画スタジオ
名古屋駅から13分!!JR共和駅ちかく
愛知県大府市共栄町9丁目11-7
[三河オフィス]
愛知県知立市牛田町西裏88
[連絡先]
0562-57-4409