今日は名古屋駅で結婚式の撮影
というわけで
今回も不定期連載の再掲載 誰でも分かる「結婚式の撮影方法」です。
名古屋、知多半島、三河で
多くの結婚式や披露宴のウェディング撮影、
生い立ち映像、エンドロールムービーを制作・編集してきた
フィルムガーデンだから書けた過去記事です。
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※下の記事は2015年に別の企画で書かれたものです
2-1「カメラ設定」ホワイトバランスと色温度
さて、1日の流れや動線を把握したら、
次はいよいよ撮影開始です。
まずはメイクシーンの撮影から始めます。
メイク室に入ったら、まずは「ホワイトバランス」の設定をしましょう。
ホワイトバランスについて説明します。
人 間の目は、被写体に日光があたっていても、電球や蛍光灯の光があたっていても
白色は白色と認識しますが、 実際には光源によって
青っぽくなったり、赤っぽくなったりしています。
つまり、青い光を受けた白紙は青くなるし
赤い光を受けた白紙は赤くなります。
カメラでは、白いものが白く写されるように調整する必要があります。
その機能が ホワイトバランスです。
「この空間では、これが白色である」とカメラに教えてあげるわけです。
ホワイトバランスの設定方法はカメラによって異なりますし
オートしかないカメラもありますので、そのあたりの言及は避けます。
さて、ホワイトバランスの説明をするときに、もうひとつ大切な言葉があります。
それは「色温度」です。
先ほど説明したように、光には色があります。
白熱電球は温かみのある色、蛍光灯はさっぱりした色に見えます。
このような光の色を表す単位として、色温度(単位:K:ケルビン)があります。
難しい話なので、なるべく単純に説明します
黒い物体(所謂、理想的な黒体)を 加熱すると、その温度によって異なる光が発生します。
この光の色をそのときの温度で表したものが色温度です。
ロウソクの炎は2000K、白熱灯は2800K、蛍光灯では4200K程度と言われています。
この2000Kは、黒い物体を2000Kまで加熱した時の黒い物体の色と同じということです。
話をメイクシーンに戻します。
なぜ、ホワイトバランスの設定が必要なのかは、もうお分かりだと思います。
部屋の照明が赤いと、白無垢やウェディングドレスが赤くなってしまうからです。
新婦様が「こだわり」をもって選んだ衣装です。
きちんとした、きれいな色で残してあげたほうがきっと喜びます。
それに、青い照明の下で人間の顔を撮影すると
上手くいけば「色白美人」になりますが
下手をすれば「顔色の悪い病人」になります。
たかが色合い、されど色合い。
ピントや明るさや構図と同じくらい、大切な部分なのです。
(次回に続く)