誰でも分かる「結婚式の撮影方法」2-3「カメラ設定」シャッタースピード

今日も知多半島の「海の見える結婚式場」で撮影
気候が良くなってきて 海沿いの風は気持ちよかった

さて今回も不定期連載の
誰でも分かる「結婚式の撮影方法」

名古屋、知多半島、三河で
多くの結婚式や披露宴のウェディング撮影、
生い立ち映像、エンドロールムービーを制作・編集してきた
フィルムガーデンだから書けた過去記事です。

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※下の記事は2015年に別の企画で書かれたものです

2-3「カメラ設定」シャッタースピード

絞りについて、なんとなく分かってきたところで「シャッタースピード」です。
これも、撮影するときの明るさを調整する機能です。
シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間のことです。
シャッターというのは、写真で言う「カシャッ」という音の、あのシャッターです。

ちなみに、「動画は静止画の集合体」という基本的な概念があります。
たくさんの写真をパラパラ漫画のようにしたものが動画です。
ざっくりと言えば、1秒に30枚くらいの写真をパラパラとしているのが動画です。
そのため、写真撮影の基本的な考え方は動画撮影にも必要となります。

ここでシャッターの話に戻ります。
シャッタースピードというのは「カシャッ」という音の速さです。
シャッターは開閉しています。
そのシャッターが「開いて閉じる」ので、カシャッという音がするわけです。
シャッターと言うのは、暗闇にあけた穴の「蓋」です。
シャッタースピードを速くすると、シャッター(蓋)が開いている時間が短くなるため
光がフィルムに当たる時 間が短くなり、暗い写真になります。
逆にシャッタースピードを遅くすると
光がフィルムに当たる時間が長くなり、明るい写真になります。
これがシャッタースピードです。

シャッタースピードが速いと、動いている被写体を止めて写せますが
シャッタースピードが遅いとシャッターが開いている間にカメラが動いて手ブレになったり
被写体が動いて被写体ブレになったりします。

まだ、分かりにくいですね。
つまり、シャッタースピードが1時間だった場合
1時間かけてずっと1枚の写真を撮影しているのです。
当然、 撮影対象は動きます。
その「動き」や「流れ」を「静止画」として表現するので、ブレたような写真になります。

シャッタースピードを遅くする機能は、星空の動きの撮影などに利用されています。
理科の教科書に載っているような、流れ星のような、あの写真です。
星が夜空に線を描いていて「5時間でこれだけ移動した」などの分析に使います。
あの写真は三脚に固定したカメラのレンズを空に向けて、シャッタースピードを遅くして撮影したものです。
「動きを静止画として撮影する」というのは、そういう意味です。

逆に、シャッタースピードの速い写真では、高速で動くものさえもピタッと止めてしまいます。
スポーツや動いている電車をブラさずに撮影するのに適しています。
水滴が水たまりに落ちる瞬間などを撮影すると、きれいな王冠の形が撮影できることもあります。
水がミルクなら、ミルククラウンとも呼ばれます。

(次回に続く)