誰でも分かる「結婚式の撮影方法」1-2「準備」相手を知る

東京入りしている杉浦です。
ビックサイトの展示会で
第6回 映像・CG 制作展 (コンテンツ東京2018内)があって
それに参加します。

ほかにも
第2回 映像伝送EXPO – VCOM2018 –
第1回 4K・8K機材展
などの動画や映像にまつわるアレコレが同時に開催されており
日本の動画技術の最先端に触れることができます。

こちらのレポは後日 改めて書きますので
今回は不定期連載の再掲載 誰でも分かる「結婚式の撮影方法」です。

名古屋、知多半島、三河で
多くの結婚式や披露宴のウェディング撮影、
生い立ち映像、エンドロールムービーを制作・編集してきた
フィルムガーデンだから書けた過去記事です。

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※下の記事は2015年に別の企画で書かれたものです

1-2「準備」相手を知る

メディアとバッテリーの用意が終わったところで、
次は当日の準備編です。

まずは、これから撮影する出来事が
どんなものなのかを知る必要があります。

「いつ、どこで、誰が、なにをするのか」
これによって、撮影する位置やタイミングが変わります。

結婚式や披露宴には通常「進行表」と呼ばれるものがあります。
読んで字のごとく、当日のイベントの流れが記してあるものです。
もしも可能ならば、これが入手できると良いです。
讃美歌のあとに指輪交換があるとか、
向かって右手のドアから入場してくるとか、
撮影のヒントがたくさん書いてあります。
しかし、会場によっては、
お願いしても入手できないところもあります。
そんなときは、会場の司会者さんや音響さん、
もしくは「キャプテン」と呼ばれる進行責任者に尋ねます。
入場の位置は?スピーチの順番は?余興の内容は?
事細かに質問すると、
おそらく、向こうから進行表を見せてくれます。
運が良いともらえます。
もらえなければ、おおよその流れを把握して暗記します。

さて、流れが分かれば次は撮影位置を決めます。
撮影したいものをきれいに撮れる位置を探します。

スピーチの場面では、
スピーチをするゲストとそれを聴く新郎新婦が撮れる位置。

乾杯の場面では、
最初は着座状態でスピーチをしていますが、
「乾杯」というときは全員が立つことが多いので、
全員が立った時に、発声者の顔が撮れる位置。

花やスポットライトの配置も気になります。
入場の場面で、入口の新郎新婦はきれいに撮れたのに、
高砂に到着する場面がテーブルの花に隠れてしまったり。
スポットライトと新郎新婦の中間に立ってしまい、
自分がスポットライトに照らされた挙句、
新郎新婦に自分の影を映してしまったり。
そういう事故のない位置を選んでいきます。

全体の流れを確認したら、
メディアやバッテリーを交換するタイミングを決めます。

たとえば、
『入場からケーキ入刀まで連続で進行して、10分の食事タイムのあとに
 スピーチを2人連続して、そのまま中座』
という進行の場合、自ずとタイミングは決まります。
このように、まずは自分の撮影するイベントの流れを知り、
そのあと、それに合わせた撮影スタイルを決めていきます。
戦いで言うところの「相手を知る」というやつです。
(次回に続く)